１、柴犬の歴史
柴犬は、昭和１１年に天然記念物に指定された、日本固有の犬種です。柴犬の歴史は古く、縄文時代から人と共に生活をしてきたとされ、現に埋葬された中には人と共に埋められたものも在るほどです。もともと、狩猟の目的のために縄文人が日本に移入してきた犬種であるとの説もあります。その証拠に、柴犬が果していた役割はこの犬種の名前にそのまま残されております。
柴犬の「柴」は「柴刈」というときの柴であり、小さな雑木を示しています。この名前の由来には、柴犬の歴史のなかで諸説にわかれました。柴や藪を潜り抜けて猟を助けることから「柴」と名づけられた。赤褐色の被毛が枯れ柴に似ていることから柴赤とされた。
また小柄な体型から古い言葉で小さなものを表す意味ので「柴」とされた、などの説です。こんなことからも、人とのかかわりの深い、柴犬の歴史が伺えるというものです。
他の説がないわけではありませんが、この３つが代表的なものです。要するに、柴犬の歴史は人の猟を助けて、キジや山鳥やウサギなどの狩猟犬であったことが、名前の「柴」からも読み取れるということです。
オスの体高は３８～４１センチ、メスでは３５～３８センチ程度の小型犬。ただ、日本犬保存会では、確かに小型犬と分類しているようですが、主観的はギリ中型犬なのでは。保存会が正しければ、現存されている日本犬では唯一の小型犬。また、人気犬種ですので、飼育頭数も最も多い犬種です。現在、日本で飼育されている日本犬の中では、この犬種が約８割を占めるほどの人気犬でもあります。また、この柴犬は日本だけでなく、アメリカをはじめとした海外でも高い人気を誇っております。
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