2、ノーリッチ・テリアの起源
人気犬種の一つノーリッチ・テリアの起源。
この犬種の起源は、1800年代後半のイギリス。
もちろん、人の手で作り出された犬です。
この頃はまだ、小型のテリア犬が十分に普及していなかったのです。
そのため、小型でありながら丈夫な、
それでいて狩猟能力も備えた犬が求められていたのです。
そのため作り出された犬種ということで、
これがノーリッチ・テリアの起源となります。
誕生後は、家屋に巣食うネズミを駆逐する犬として大切にされ、
当時イギリスで流行していた大学の名前がそのままこの犬の犬名となり、
カンタブテリアと呼ばれておりました。
しかし、またその後、大学の近くにあったレストランの名前をつけられ、
トランピトンテリアとも呼ばれていた時期もあったようです。
さらに、アメリカに渡った当初はジョーンズテリアと呼ばれ、
その社交性の高さや愛嬌の良さから、たちまち人気犬となっていったようです。
この犬がノーリッチ・テリアとして正式に承認されたのは1936年のことでした。
犬種として正式に承認されたのをもって、このノーリッチ・テリアの起源とすれば、この時とすべきかもですね。
一方、そこ頃になるとキツネ狩りにも参加し、その高い狩猟能力も評価されておりました。
ともあれ、一つの犬で、このように名前が変わっていった犬も珍しく、
これも一つの特徴と呼べるかもしれません。
また、当時は、立ち耳だけがこの犬とされておりましたが、
その後、耳が垂れ下がっている犬もいることが分かりました。
こちらは別の犬種であるとし1979年になると、
ノーフォーク・テリアとして認定されております。