2、ブルマスティフの起源
ブルマスティフの起源は、19世紀の後半です。
マスティフとブルドッグを交配させて作り出されたのがこの犬種です。
1860年ごろに誕生記録が残されていることから、
それがこの犬の起源となります。
そのため、他の犬と比べるとまだ新しい犬種と言えます。
また、その名前もマスティフとブルドッグの名前を
取り入れられたものです。
19世紀の後半、イギリスの貴族たちは、
その大所有地や禁猟区を密猟者たちから守るために、
たくさんの番犬を飼育しておりました。
当時、番犬といえばマスティフでしたが、
この犬は勇敢ではあったものの、
その俊敏さと攻撃する能力には、
少々不満の声もあったようです。
というのも、所有地や禁猟区の番人たちの目的は、
密漁者を捕らえることであって、
傷つけたり殺したりすることではなかったからです。
また、19世紀末、貴族だけでなく庶民階級の人たちにも、
マスティフは普及していくことになります。
しかし、あまりにも大きなサイズの犬であったため、
万人から受け入れられたわけではなかったのです。
そうしたことから、マスティフの番犬としての能力を維持しながらも、
一方で、庶民たちからも歓迎される小型犬の作出が、
試みられるようになったのです。
その結果、マスティフとブルドッグとの交配が行われて、
新たなブルマスティフという犬種を作りだすことに成功しました。
参考文献
ブルマスティフ – Wikipediaなど