２、ブリタニー・スパニエル犬の起源
ブリタニー・スパニエルの起源は、
フランス北西部のブルターニュ地方にある
とされています。
しかし、そもそもスパニエル犬の起源はスペイン
であり、数多くいるスパニエル犬の基本的な血統は、
皆、同じであると言われています。
それが時の流れと共に、それぞれの犬たちが、
どのような交配を繰り返していったかというこ
とになると、不明な点が多いとも言われているのです。
そんな中にあってブリタニー・スパニエル犬も、
西ヨーロッパにおいて他の犬と交配され、
やがて固定化されていったものだろうと考
えられているのです。
１８００年代の半ばごろ、フランスのハンター
たちは、自分たちの狩猟に適した犬を作ろう
と思い立ったのです。
そこで小型のランド・スパニエルとイングリ
ッシュ・セッターとを掛け合わせ、
何頭かの犬たちを誕生させることに成功しました。
誕生した犬たちの中で、尾がないか、
あっても非常に短い尾を持つ犬たちの、
猟犬としての才能は素晴らしく、
そのためその犬の血が引き継がれること
になったのです。
その後、人気犬となっていったこの犬種は、
フランスの上流階級の人たちだけでなく、
なんと密猟者たちの間でも、その高い能力
をかわれて広がっていったといわれます。
要するに、このエピソードは、密漁という
隠密行動にも十分に対応できる犬だったことを
物語っているのです。
今日のブリタニー・スパニエル犬の特徴や性質には、
このころの特徴が引き継がれたものと言えるでしょう。
