2、スタンダード・シュナウザーの起源
シュナウザー犬には、ミニチュアとジャイアント、そしてスタンダードとの3つの種類があります。
大元の原型はスタンダードであり、他の2つのタイプは、ここから派生した犬です。
そのさらにルーツをたどると、今ではもう絶滅してしまっているブラック・ジャーマン・プードルとワイヤー・ヘアード・ピンシャー、キースホンドだと考えられております。
シュナウザーがドイツで紹介されたのは1879年のことでした。
名前の意味は、“小さなあごひげ”とのことで、この犬の特徴がそのまま名前となったものです。
その後19世紀の後半になってからアメリカへと渡り、1904年にテリアのグループとして公認され、さらに、1948年になるとイギリスでも公認されるようになりました。
シュナウザーは、ドイツにおいて非常に古い歴史を持っております。
15世紀から16世紀の絵画や彫刻にも数多く登場するところから、当時から人々を楽しませるコンパニオン・ドッグとしての役割があったとみられております。
かつてはテリア犬とされていた時期があるぐらい、本質的にはテリア犬の性質を持っております。
また、非常に頭の良い犬であることも知られており、「人間の頭脳を持った犬」とまで評されていました。
そうしたことから近年では、警察犬やコンパニオン・ドッグとして従事することが多くなり、ワーキンググループとしての主要な犬であるともされております。