8、ダルメシアン犬の吠え癖
活動的でありパワー溢れるダルメシアン。そんな犬だけに、一たび問題行動を起こすとなると手がつけられない犬かもしれません。加えて、吠え癖、噛み癖、引っ張り癖と、まさに三拍子そろった犬だけに、はじめて犬を飼う人には難しい犬とも言われます。
また、吠え癖などのしつけでも、性格的に強情なところがありますので、子犬の内から飼い主さんの側で根気よくしつける必要があります。
犬にとって、もっとも良くないしつけのやり方は、暴力的になることです。とくにダルメシアンは、非常に頭の良い犬で、記憶力に優れているのです。
つまりこのことは、逆から見れば、暴力を振るわれたことをいつまでも覚えているということで、つまり、根に持つ性格でもあるということです。そうなると、飼い主さんとの信頼関係など築けるはずもなく、しつけどころではなくなってしまいます。
また、犬が吠えるのには、それなりの理由があります。例えば、飼い主さんたちを守るために吠えた場合などは、これで叱られたのでは犬にすれば理不尽となります。こんな時は、逆に、「ありがとう」とでも言って、犬を安心させることです。
すると、犬の方でも、飼い主さんから逆に守られているという気持ちとなって、吠えるのをやめてくれるのです。
犬の吠え癖と一口にいっても様々な側面があり、上のような場合もあれば要求吠えやかまってほしい、また警戒や恐怖などももちろんあります。その状況に応じて、愛犬の様子をよく観察して対応してあげることも吠え癖に対応するためには大切といえます。
ただ、吠え癖など犬の問題行動は一朝一夕には治ることはありません。そのため、飼い主は根気よく犬のペースに合わせながらトレーニングを繰り返す必要があります。