10、ニチュアダックスフンドの歴史
愛嬌たっぷりの仕草で、いつも私たちを癒してくれる犬たち。そんな犬たちの中でも、ダントツの人気なのがミニチュアダックスフンド。
先祖は猟犬で、そのため、いまだに猟犬としての本能を保っておりますが、長年に渡り、掛け合わせによって改良されてきた犬種でもあるのです。
そのため、人の手によってつくられてきた犬種というのがミニチュアダックスフンドの歴史というもので、先祖犬については不明です。
そんなミニチュアダックスフンド、今日ではサイズによってスタンダード、ミニチュア、カニンヘンという3種類があります。
これも、ミニチュアダックスフンドの歴史の中で人によってつくられた種類ということです。
家庭での飼い犬としては、警戒心も強く、番犬としても有能な犬種です。でもその一方では、人懐っこくて好奇心旺盛の犬種でもあります。
あの尖った鼻先も体型も、実は、猟犬であったころのなごりなのです。あの鼻先は、アナグマが生息している巣穴に合わせた形。それと、あの長い胴体も短い足も、巣穴を潜っていくためのもの。
つまり、巣穴へと侵入して行って、大きく吠えて威嚇し、アナグマを外へと追い出して捕えていたのです。
ミニチュアダックスフンドの出身はドイツ。そして、「ダックス」とはドイツ語で「アナグマ」。また、「フント」は「イヌ」。
つまり、直訳すると、ダックスフンドとは、”アナグマ犬”という意味ですね。要するに、アナグマ狩猟用に人間によって作られた犬であるということです。
これがミニチュアダックスフンドの歴史というものです。