10、スタンダード・シュナウザー犬の健康管理
スタンダード・シュナウザーは、体中にエネルギーが充満しているような犬です。力に溢れているこの犬の体の健康を維持するためには、運動が欠かせません。
朝と夕方の1日2回のお散歩では、1回について30分ぐらいは必要ですし、その最中でも歩くだけでなく軽いジョギングなどを取り入れてあげることです。また、ボール遊びなどを通して運動させることもおススメです。
ドッグランなどを利用して、犬が自由に思う存分に、広場を走り廻ることが出来れば理想的と言えるでしょう。
ドックランを利用するには、まずその場所はネットなどで調べること、また、その料金や営業時間、条件などもあらかじめ確認しておくことが大事です。
ともあれ、この犬にとって運度不足は禁物で、ストレスを溜めさせてしまい問題行動に走らせることになってしまします。
また、この犬は、硬い針金状の被毛を持っており、それが体に密生しております。この被毛のお手入れとしては、ピンブラシやコームでよくブラッシングをしてあげるだけで十分です。トリミングは年に2回から3回程度、行ってあげましょう。
スタンダード・シュナウザーという犬は、とても頭が良いことで知られております。そんな犬ですから、飼い主さんの方でしっかりとコミュニケーションをとっていくことで、かけがえのない伴侶犬として成長してくれることは間違いありません。
また、法律によって義務づけられているものに、犬たちの狂犬病の予防接種があります。その一方、法律による義務づけはなくとも、感染症を予防するための混合ワクチンの接種も、犬の健康を維持するため積極的に受けさせるべきです。
9、スタンダード・シュナウザー犬の遊びの方法
スタンダード・シュナウザーは、かつて猟犬として、牧羊犬として活躍していた犬です。そんな犬ですから、体を動かすことは大好きです。
そのため、スタンダード・シュナウザー犬にとって遊びとは、飼い主さんとのコミュニケーションをはかるという以外にも、必要な運動量の確保ということを抜きにしては考えられません。
毎日、長時間の散歩をさせたり、飼い主さんとのゲームを楽しんだり、また、犬の安全が確保出来るような広い場所などがあれば、そこで思う存分に走らせてあげることが必要なのです。
市販されているオモチャでロープのついたものがありますが、それで引っ張り合いの遊びなども大好きな犬です。ただし、この時の注意点としては、最後は必ず飼い主さんが勝つようにすることです。
犬の方が勝ってばかりいると、自分の方が飼い主さんよりも強いのではとの錯覚するようになってしまいます。しかし、そうなると犬は飼い主さんの言うことを聞かなくなってしまいますから注意が必要です。
また、もともと猟犬として、牧羊犬として活躍していた犬ですので、ボール投げ遊びやフリスビーなども、非常に喜んでやってくれます。
この時も、最後は必ず、ボールやフリスビーが飼い主さんの手に戻るようにしてください。また、犬が返してくれたら、大げさにでも褒めてあげましょう。
8、犬の吠え癖
一口に犬の吠え癖といっても、実にさまざまです。
例えば、お家に迎え入れたばかりの犬、待望の待ちに待ったお気に入りの犬種、とくにスタンダード・シュナウザーとは限りませんが、そんな時の飼い主さんの喜びは、言葉にならないものがあります。
しかし、当の犬の方は、必ずしもそんな気持ちとは限りません。とくに夜は寂しくなって、夜鳴きをする犬もおります。
そんな場合は、犬のそばにぬいぐるみなどを置いてあげて、一緒に寝られるようにすると犬も安心して眠ってくれます。
また、ラジオなどをサークルのそばにおいて、小さな音量でかけっぱなしにするとか、サークル自体を毛布などで包んであげるなどの方法も効果的です。
犬の吠え癖には、ストレスによるものや要求、警戒心、また恐怖心などからも、よく見られるようになるものです。
犬の性格は、飼い主さんによってもずいぶんと違ったものになってしまう場合があります。そのため、良い犬とするためには、じゃれ合ってみたり体に触ってあげたり、コミュニケーションが大事です。
また、一緒に遊んだりよく運動をさせてあげたりすることで、ストレスを溜めないようにすること、犬が安心できるよう気を配ってあげることなども必要です。
そうすることによって、少しぐらいのことでは動ずることのない、デンとした犬に育ってくれますし、さらに、そんな犬であるならば、吠え癖などの問題行動が少なくなるでしょう。
7、犬の咬み癖
スタンダード・シュナウザーの問題行動で困っておいでの方は、たくさんおられるようです。なかでも噛み癖でお悩みの方は多く、ひどい場合では、ご家族の方全員が傷だらけになってしまっているとのケースもあるようです。
この犬に限ったことではありませんが、犬の噛み癖は、子犬の時にちゃんとしたしつけをしておくのが鉄則と言えます。
噛み癖は、子犬の時の甘噛みからはじまります。犬も小さいうちは、噛みついてきてもカワイイもので、力もありませんので痛いということもありません。
ところが、ジャレついているだけだろうと思って、そのままにしておくと、成長するに従って、次第に本気になって噛みついてくるのです。
もちろん、犬ですから噛みつくという行為そのものを完全にやめさせることなど出来ません。大切なのは、自然の行為である噛みつきを、飼い主さんである人間の側でコントロールしてあげることです。
たとえ甘噛みでも、犬が噛みついてきたときには、「だめ!」と、犬の目を見ら見つけながら、低く大きな声でしかり、その瞬間から犬を無視するようにするのです。
その際、たとえ甘噛みでも、犬が嚙みついたらその瞬間に、「だめ!」と、叱るのがコツです。犬によっては、一度やめてくれてもまた繰り返すことがあります。
そのため、定期的な繰り返しの訓練と一貫性を保って接していくことを忘れない事です。
何度か繰り返すうちに、「だめ!」との声で噛むのをやめてくれたら、今度は笑顔を頭を撫でたり身体をさすったりしながら褒めてあげましょう。
そして、その一方で、噛みついても良い市販のオモチャなどを与えておいて、それに噛みついたら、褒めながら一緒に遊んであげることも有効です。
また、同じ犬種であってもそれぞれ個性の違いはあるものです。気の強さ弱さもそれぞれです。日頃から観察などして、その犬の個性に合わせたアプローチを心掛けることも大事です。
6、スタンダード・シュナウザーの散歩
スタンダード・シュナウザーは、身体能力の非常に優れた犬です。それだけにガッシリとした筋肉質な体を持っているため、その健康を維持するためには、この犬にとって必要な運動量を確保してあげることが大切なのです。
1日に最低でも1時間ぐらいのお散歩を、朝と夕方の30分ぐらいに分けて行ってあげましょう。また、お散歩といっても、ただ歩いているだけではこの犬にとっては物足りませんから、途中で駆け足やジョギングなども取り入れてあげることです。
その際、大変に頭の良い犬ですので、知的な刺激を与える目的で、訓練やゲームなどをやってあげると大変に喜びます。
理想的には犬の安全が確保できるような広場があれば、そこで思い切り走り廻らせることです。そんな広場などないという方には、ドッグランなどの利用がおすすめです。
利用する場合には、無料、有料、貸し切り、また室内など様々なタイプがあり、利用する施設によってはワクチン接種の証明や事前登録や予約が必要となる場合もあります。
場所については、インターネットで検索するのが早道です。利用する前に、ホームページを見るとか電話で状況を確認することも大事です。
また、運動量の確保とともに忘れてならないものに、適切な食事と水分の管理です。体を動かすことが大好きな犬種ですので、それにともなった食事と水分を欠かせません。
ともあれ、犬種によっては室内で体を動かす程度の運度量で十分という犬もおりますが、これがスタンダード・シュナウザーとなるとそうはいきません。
また、こうした非常にアクティブな犬の運動量を確保する目的で、飼い主さんが自転車などに乗り、その横を犬に走らせるというものがあります。
確かに、運動量を確保するという目的からすると効率的ですが、飼い主さんの自転車が転倒する危険があったり、犬にとってはかえってストレスがたまったりと、あまりおすすめ出来ない運動であることも確かです。
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5、スタンダード・シュナウザーの食事
エネルギッシュで活発な犬種であるスタンダード・シュナウザーには、十分な運動量を確保してあげる必要があります。そうした犬ですので、食欲も旺盛です。適切な食事量の管理が欠かせません。
成犬の場合は、1日の食事量はおおよそ300グラム程度であり、月にすると約9キロほどの食事量となります。もちろん、こうした例は一般的であり、個体差や年齢、体重、活動のレベルや健康状態によってもそれぞれ異なることを考慮すべきです。
その費用としては、月に約10000円から20000万円程度となり、そこにおやつを含めるとするとプラス1000円から2000円程度というところです。
主食として犬に与える餌は、総合栄養食がお勧めです。
これにはタンパク質や脂質、炭水化物など、主要な栄養素の他にもビタミンやミネラルなどさまざまな成分がバランスよく含まれており、犬の健康状態をサポートするために設計されているのです。
もちろん、こうしたフードにも、「子犬用」「成犬用」「シニア犬用」「体重管理用」などがあり、犬の年齢や健康状態に合わせた与え方が推奨されます。
一方、スタンダード・シュナウザーに多く見られる疾患に股関節形成不全があります。こうした疾患には肥満は大敵です。また尿路結石などの疾患も見られる場合がありますので、ミネラルバランスのとれたフードを選んで与えてあげましょう。
ともあれ、スタンダード・シュナウザーの食事管理は、そのまま健康管理ともなりますので、日頃から食事習慣に気を付けて、犬の健康を保ってあげましょう。
4、スタンダード・シュナウザー犬の購入の注意点
豊かなひげと眉毛が特徴の中型犬種のスタンダード・シュナウザー。明るく活発で遊び好きな犬ですので、飼い主さんとも楽しく過ごせるでしょう。
ただし、このスタンダード・シュナウザー、日本ではほとんど見かけることのない犬種ですので、ペットショップでの購入は難しいかもしれません。
子犬の価格は、20万円から40万円程度ですが、購入するにはブリーダーから直接譲り受けるか、海外からの輸入となります。
飼育しているブリーダーを知らない場合は、代行業者に依頼するか、ジャパンケンネルグラブ(JKC)まで出向き、品評会などから子犬を入手する方法を尋ねるというやり方もあります。
海外から輸入する場合は、子犬の価格に加えていろいろな手数料がかかることがあります。そのため、最低でも50万円程度は見ておく必要があります。
さて、スタンダード・シュナウザーは、もともと猟犬や牧羊犬などの分野で活躍していた犬種です。そんな犬種ですので、多くの運動量を必要とします。
毎日長めの散歩に加えて、遊びやゲームなどを通してエネルギーを発散させることが大事です。また、頑固な面を持つ犬ですので、子犬の内からしっかりとしたしつけが欠かせません。
被毛については、硬くて荒い犬種ですので、週に2~3回ほどブラッシングやコーミングが必要ですし、定期的にプロのトリマーによるトリミングも欠かせません。
以上のように、スタンダード・シュナウザーは、非常に魅力に富んだ犬ではありますが、飼育には飼い主さんの責任とともにコストのかかる犬種でもあります。購入の際には、よく考慮してからの決断がのぞまれます。