7、犬の咬み癖
スタンダード・シュナウザーの問題行動で困っておいでの方は、たくさんおられるようです。なかでも噛み癖でお悩みの方は多く、ひどい場合では、ご家族の方全員が傷だらけになってしまっているとのケースもあるようです。
この犬に限ったことではありませんが、犬の噛み癖は、子犬の時にちゃんとしたしつけをしておくのが鉄則と言えます。
噛み癖は、子犬の時の甘噛みからはじまります。犬も小さいうちは、噛みついてきてもカワイイもので、力もありませんので痛いということもありません。
ところが、ジャレついているだけだろうと思って、そのままにしておくと、成長するに従って、次第に本気になって噛みついてくるのです。
もちろん、犬ですから噛みつくという行為そのものを完全にやめさせることなど出来ません。大切なのは、自然の行為である噛みつきを、飼い主さんである人間の側でコントロールしてあげることです。
たとえ甘噛みでも、犬が噛みついてきたときには、「だめ!」と、犬の目を見ら見つけながら、低く大きな声でしかり、その瞬間から犬を無視するようにするのです。
その際、たとえ甘噛みでも、犬が嚙みついたらその瞬間に、「だめ!」と、叱るのがコツです。犬によっては、一度やめてくれてもまた繰り返すことがあります。
そのため、定期的な繰り返しの訓練と一貫性を保って接していくことを忘れない事です。
何度か繰り返すうちに、「だめ!」との声で噛むのをやめてくれたら、今度は笑顔を頭を撫でたり身体をさすったりしながら褒めてあげましょう。
そして、その一方で、噛みついても良い市販のオモチャなどを与えておいて、それに噛みついたら、褒めながら一緒に遊んであげることも有効です。
また、同じ犬種であってもそれぞれ個性の違いはあるものです。気の強さ弱さもそれぞれです。日頃から観察などして、その犬の個性に合わせたアプローチを心掛けることも大事です。