３、マルチーズの飼い方

マルチーズの飼い方として、まず挙げられることは、その被毛です。

被毛は、まるで光沢のある純白の絹糸のようです。下毛はなく、シングルコート。そのままにしておくとどこまでも伸びて、しかも、ほとんど抜けることがありません。

ちなみに、抜け毛の多いワンちゃんの毛は、皆、短く、逆にマルチーズのような長毛では、あまり抜けることがないのです。これは、マルチーズの飼い方として、知って置くべき第一歩です。

色として基本は純白。淡いタン、あるいはレモンなど。ただし、この犬種、マルチーズの飼い方にもよります。つまり、飼育する場所によってもこの純白を保つのが難しい場合もあるのです。

これはマルチーズの飼い方に限ったことではありませんが、被毛の色がこのような犬種たちに共通していることは、色素不足の個体が多くなっているようです。

このため、プードルとの掛け合わせなどが行われました。ただ、これによって被毛が縮れてしまったり、

マルチーズの最大の特徴であった純白の直毛が失われてしまったり、さらに体高がプードル並みのマル

チーズが出現したりするようにもなってしまいました。

１９７０年代には、わが国でもマルチーズは、スピッツに続き記録的なブームに。

たくさんの人たちを魅了したのは、なんといっても絹糸のような白く輝く被毛でした。優雅に垂れさがった純白の被毛を引きずるように歩くマルチーズは、まさに「犬の貴族」なのです。

また、もともとわが国では、白色の被毛犬が好まれる傾向にあったようです。ただし、室内犬ですが、それでも白の被毛は汚れが目立つという難点もありますから、お手入れを欠かさないなど、マルチーズの飼い方には注意が必要です。

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